今日米で大注目、大谷選手を高額年俸で獲得したドジャースの資金源とは!?

今年に入ってから、テレビで目にしない日は無い大谷翔平選手。日米ともにその盛り上がりは凄まじく、ロサンゼルス・ドジャースと大谷選手との契約がスポーツ史にも類を見ない金額だったことは有名な話です。

余談ですが、先日、筆者も人気にあやかりLA現地でドジャースの試合を見に行ってきました。やはり、野球観戦といえばビール!と思い、売店でビールを購入しましたが、後から明細を見て驚きました。レギュラーカップのビール1杯の価格が$21.00(約3,200円 /5/8/2024現在)!

資金調達の巧妙さもドジャースの資金源の秘密なのかもしれません。そこで今回は大谷選手との契約時に世間に見せつけた資金力の秘密と巧妙な資金調達の方法について見ていこうと思います。

 

大谷選手のドジャースへの移籍背景は?

 

大筋から少し逸れますが、他球団で活躍していた大谷選手、そもそもなぜドジャースに移籍したのでしょうか?

国内でも潤沢な資金力を誇るドジャースは、大谷選手以外にも数々のスター選手が所属しており、他球団からも一目置かれる存在です。大谷選手は以前からアメリカ国内リーグの最高峰である、ワールドシリーズを制することを熱望していたのは有名な話です。ですが、残念ながら昨年まで所属していたエンジェルスでは、その夢を実現することは出来ませんでした。そこで大谷選手が新天地として選んだのが、昨年まで11年連続でポストシーズンに進出しているドジャースです。

(参考:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/104b7ee18a7704e2,参考日2024年5月9日)

 

そして、早くも今年のワールドシリーズを制するのはドジャースだという予想が多く聞かれています。しかし、ドジャースは例年、圧倒的な力を誇るリーグ戦とは対照的に、ポストシーズンでの成績はあまり良くないと言われているため、大谷選手を擁する今年はそのジンクスを破れるのか要注目ですね!

(参考:https://full-count.jp/2024/01/02/post1496094/,参照日2024年5月9日)

 

 

ドジャースの主な資金源は?

昨年末に大谷選手がドジャースと契約した際に大きな注目を集めたのは、10年契約で総額約1040億円(7億ドル)にも昇る契約金ですね。その金額は、アメリカ国内における主要スポーツの中で歴代一位となりました。大谷選手が二刀流として誰も成し得ないことを次々とやり遂げ続けたことが、このような歴史的な評価につながったのでしょう。
ですが、なぜドジャースがその様な大金を払うことが出来るのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか?ここではどのようにして潤沢な資金を確保しているのか、ドジャースの収益の実態をいくつか見ていきましょう。

1.まず、一番大きな収益源は地元テレビ局と結んでいる放映権です。ドジャースは、地元テレビ局と25年契約を結んでおり、その契約は総額で1兆2000億円にもなると言われています。アメリカのメジャーリーグ球団は、地元テレビ局と放映権契約を結ぶのが一般的ですが、ドジャースの放映権料はメジャー史上最高額です。
2.放映権料の次に大きな収入源は、入場料収入です。これはつまりチケット等の売上による収益ですね。チケットが多く売れるほど収益は増えるため、各チームの人気度が直接反映されるということですね。そして、ドジャースは観客動員数が1試合あたり4万人を超える唯一のチームだそうです。その驚くべきチケット収入は、年間で約300億円にもなると言われています。この事実から、ドジャースがどれだけの人気球団なのかがよく分かりますね。
3.忘れてはいけないのが、ロサンゼルス・ドジャースは、多くのスタジアム内店舗にスポンサー契約を提供し、これが収入源の一部となっているということです。スタジアム内には飲食、グッズ、ブランド製品の店舗があり、これらの店舗で販売される商品はスポンサー企業との契約に基づいています。スポンサー契約によって、スポンサー企業はスタジアム内での露出を通じてブランド認知度を高めることができ、ドジャースはその対価として収益を得ているわけです。
4.その他には、グッズ売り上げ、駐車場料金)、スタジアム内売店による売り上げなどが主な収益源として挙げられます。

ドジャースが更なる収益を得るための具体的なアイデアとは?

ドジャースの資金源について説明してきましたが、なんとその収益は更に上がるのではないかと言われています。その大きな理由は、今年に入ってから多くの日系企業とスポンサー契約を結んでいるためです。大谷選手、山本選手と契約したことが日系企業との契約を促進したと言っても過言ではないでしょう。以前から、大谷選手が所属していたチームは日系企業との契約が多くありましたが、実際にテレビ中継で日系企業の看板を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?アメリカの球場なのに多くの日本語を目にするのはなんだか不思議な感覚だと思いますが、大谷選手にはそれほど大きな広告力があるということを意味しています。そして、ドジャースはそのような事実を見越して大型契約を成立させたのだとしたら、大谷選手との契約自体もマーケティング戦略の一部と言えるのではないでしょうか。

(参考:https://forbesjapan.com/articles/detail/69470,参照日2024年5月9日)

 

更に、現在ドジャースの試合には、大谷選手、山本選手を一目見ようと連日多くの方が日本から観戦に訪れています。そのため、今年のチケット収入もかなりの金額が見込まれるでしょう。日本を代表する2選手との契約は、このような海外からのインバウンドの大きな要因であると言えます。

他にも、ドジャースは日の丸をデザインに組み込んだTシャツなど、様々なバリエーションに富んだグッズを展開しています。その様に幅広くグッズを展開することで、お客さんの購買意欲を刺激しているのですね。そして、スタジアム内には今年から築地銀だこをオープンさせるなど、日本人のみならず現地のドジャースファンをも喜ばせる様な展開が成されています。

いかがでしたでしょうか。

ドジャースの資金力は25年にわたる放映権契約、スタジアムの入場料、さらにはスタジアム内店舗とのスポンサー契約料が大きな資金源となっていることが明らかになりました。最近は大谷選手を皮切りに日系の会社とスポンサー契約を結ぶことで、これまでは小規模であった日本のファンをも呼び込むことで、さらなる資金源増加も目論んでいます。単純に契約金の大きさにだけ目が行ってしまいそうですが、それによってもたらされる副次的な収入もしっかりと計算に入れていると考えると、ドジャースの資金調達への巧妙さがよくわかりますね。


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