西海岸を中心に”E-bike”が人気急上昇中! アメリカで新たな移動スタイルが広がる

昨今アメリカでは多くの人々が電気自転車(e-bike)に乗っているところをよく目にします。

実際にアメリカでは西海岸を中心に、環境意識の高まりや交通手段としての利便性から、電動自転車(e-bike)の人気が高まっているのです。

e-bikeは電動アシスト機能があるため、長距離を快適に走破することができ、街中に坂道が多いサンフランシスコや、渋滞が慢性化しているロサンゼルスといった大都市を中心に、通勤やレジャーでの利用にe-bikeが最適なのです。ローカルな自転車ショップもこのブームに乗り、様々な種類やデザインのe-bikeを提供しており、こうしたe-bikeの普及は、持続可能なモビリティへの移行を象徴しています。

今回はそんなe-bikeについて話していきたいと思います。

拡大するe-bike市場

アメリカでのe-bike市場は年々拡大しています。アメリカのe-bike市場規模は2022年に19.8億米ドルとなり、2023年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)15.6%で成長し、2030年には約71.6億米ドルに達すると予測されています。(参考: Grand View Research, E-bikes Market Size, Share & Growth Analysis Report,https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/e-bikes-market-report, 参照日2024年2月23日)

実際にライト・エレクトリック・ビークル・アソシエーション(LEVA)によると、2022年、アメリカではE-BIKEが電気自動車の販売台数を上回ったというのです。

市場が成長している大きな要因として、コロナウイルスの拡散を抑えるために、公共交通機関の利用よりも電動自転車(E-bike)の利用が日常的な通勤目的でも高まっていること、二酸化炭素排出量削減に対する環境への関心が高まっていること、e-bikeの導入を奨励する米国政府による支援制度が増加していることなどが挙げられます。

また国外からのe-Bikeの輸入増加や国内メーカーの増加により、主要プレーヤーは製品の市場価格を引き下げることができるようになったのです。このような傾向により、e-bikeは現地の消費者にとって手頃な価格となっており、国内でのe-bikeの販売拡大を後押ししているのです。さらにサンフランシスコ・ベイエリアの一部であるアラメダ市では、e-bike購入に対して最大600ドルのキャッシュバックを提供するなど、e-bikeの購入を促進しています。

スマートな移動、スタイリッシュな電動自転車。

魅力あふれるe-bikeが続々と登場!

アメリカでは多くのメーカーがe-bikeを提供しています。例えば、カリフォルニアのSpecialized(スペシャライズド)は高品質でスタイリッシュなe-bikeを展開しています。シアトルに本拠地を構えるRad Power Bikesは手頃で高性能なe-bikeを提供しており、特に都市部での通勤に適したモデルが人気です。その他、ウィスコンシンのTrekやサンディエゴのJuiced Bikesも人気です。

一昔前は若者に刺さるようなデザインのe-bikeを見かけませんでしたが、現在スタイリッシュなデザインの登場と多様な選択肢によりe-bikeの普及を後押ししています。

 

自転車も電動化の時代に。

技術革新と健康志向・エコ志向を背景に、新しい移動の選択肢へ。

アメリカではテスラなどの電動自動車が急速に普及していますが、その波は自転車にも波及しています。アメリカの電動自転車(e-bike)は3つのクラスに分類され、その最高速度は28マイル/時(約45km/h)、ペダル補助タイプだけでなくバイクのようなスロットル操作が可能なものも認められています。こうした技術革新が、人々の健康志向とエコ志向の高まりと相まって、e-bikeの人気を支えています。またサンフランシスコやシアトル、ニューヨークといったいくつかの都市ではe-bikeのシェアリングサービスが市内の公共交通機関と連携することで、より便利な移動手段となっています。日本でも電動キックボードが普及し始めているように、アメリカ発のスタイリッシュなe-bikeが日本でもブームになるかもしれませんね。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

日本においてのe-bikeの今後についてみなさんどのようにお考えになりますか?

電動キックボード同様に、都心部を中心に公共交通機関の代わりに利用するユーザーが増えるかもしれませんね。その時に備えて、安全のため自転車通行空間の整備を急ぐ必要があるかもしれません。

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MizunoDaiki

日本の大学を卒業後、渡米しUCIの提供するビジネスプログラムに参加。 その後、米系リスクマネジメントコンサルタント会社でのインターンと 広告代理店にて日系企業の米国進出サポートを行う。学生時代には訪問販売の経験もあり。

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